英検一級、なぜ二次試験が通らない?“論理構造のズレ”を疑ってみる
- hokkaido25glocal
- 7月1日
- 読了時間: 4分

英検一級、勉強しているのに結果が出ない…
1級二次試験に2回不合格となり、
追い詰められて、私のところに来てくださった方がいました。
フレーズや文法、発音など高い英語力はあるのに、なぜか通らない。
今回は、そんな学習者のリアルなケースを通して、 “視点の重要性”についてお伝えします。
対策授業もネイティブとの特訓もしたのに
その方は、一次試験を無事に通過。 試験対策の授業も受け、ネイティブ講師と練習を重ねていました。
それでも、二次試験は2回連続で不合格。
私がエッセーを添削して、はっきり見えたのは「論理構造のズレ」
私もライティングの授業でここを習得するのに苦労したのでわかるのですが ほんとに日本人にはわかりにくいし、悩むところです。
そこで英語らしい構成で考える「まず結論を言い、そのあとに理由を述べる」ということを自然にできるようにするトレーニングをしました。 3か月がんばり、三度目の挑戦で無事、二次試験に合格~
英語と日本語の“論理”の違い
英語のエッセイやスピーチでは、 ・トピックセンテンス ・主張 ・理由や根拠 ・具体例 という順序と構造が基本になります。
つまり、「言いたいことを先に述べて、その主張を裏付ける情報をあとから展開する」スタイルです。
ところが、その方の構成は 日本語作文のように「背景 → 感想 → 結論」の順。
日本語では、聞き手に配慮して結論を後回しにすることが多く、それが自然ですが 英語とは真逆
実際、日本語で書かれているとなんでもないのに、英語にしてみるとどこか違和感が出るのがわかります——英語のエッセイを書いてみてそんな経験をした方も多いのではないでしょうか。
英語では、結論が先といわれるいわれるのを耳にしたことがあるかもしれません。 先に言いたいことをはっきりと提示しないと、聞き手が迷ってしまう。 だから、最初に“言い切る”ことが大切なのです。
英語と逆の情報の出し方をしては
聞き手に「何が言いたいのか」が伝わりません。
昭和世代は学ぶ機会がなかった「英語的な視点」
昭和世代の英語教育からすっぽり抜け落ちているのが、日本語と英語の論理の違いです。
単語や文法に問題がなくても、ここが抜けると相手に伝わらない——そのことに気づいていない学習者は少なくありません。
先ほどの方も一次試験はちゃんと合格できていたのですから高い英語力はすでに持っていました。
・どんな順番で話すのが英語として自然か?
こうした視点を持たないと、いくら語彙やフレーズを磨いても、伝わる英語にはなりません。
日本語では〇でも英語では✖ということに、大人は特に気づきにくいものです。 なぜなら、思考パターンが確立されていて、自分の中で「当たり前」になっているからです。
この論理構成を、英語圏の人たちは学校で繰り返しトレーニングされていますが、私たちにはその経験がありません。
そのことを強く感じたのはアメリカの授業での学生たちのレスポンスの速さ
理由を考えてから結論を述べるというよりも、まず結論をポンといさぎよく言い、理由や具体例はそのあとに話しながら整理していくような印象でした。
発言の仕方そのものが「型」として身についていて、「考えてから話す」というよりも、「決まった枠に情報をはめ込んでいく」感覚に近いのではないかと思います。
その分、思考のスピードも速く、効率よく考えを組み立てられるのでしょう。
こうした感覚は、ネイティブにとってはあまりに当たり前すぎで日本人が知らないことだと気がつけないのではと思います。
これはスラッシュリーディングをネイティブが教えられない理由と全く同じだと思います。 英会話学校に通ったことがある方なら、この“ズレ”にピンとくるかもしれません。 あなたの英語は、「日本語の構成」で止まっていませんか?
言いたいことが伝わらないのは、
もしかすると「中身」ではなく「順番」のせいかもしれません。
学び方を見直したい方へ―必要なものはすでにあなたの中にあるんです
「自分の中にある英語力」を、 “英語らしい形”で再構成するための視点
問われることで気づき、トレーニングで定着します。
「努力してるのに進んでる気がしない…」と思っていなら、
英語の学び方を見直すタイミングかもしれません
その入り口として、セミナー、学習相談用意しています
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