中級の壁を突破!「英語OS」——スラッシュリーディングで英語回路を定着
- hokkaido25glocal
- 9月29日
- 読了時間: 6分

スラッシュリーディング「英文を速く読めるようになるテクニック」?
スラッシュリーディングというと「英文を速く読めるようになるテクニック」
こう思われがちです。しかし実際には、それ以上の効果を持っています。
というのは、英語の思考回路をインストールするスキルだからです。
コンピューターにたとえるなら、スラッシュリーディングや発音のトレーニングはOS
マックとウィンドウズではOSが違うので、使えるソフトも違いますよね。
同じように、英語を使いたければ「英語のOS」が必要
日本語のOSのままでは、英語はうまく使えません。
新しいOSをインストールする――それがスラッシュリーディングなのです。
英語は「抽象から具体へ」進む言語
英語の文章や会話は、抽象的な大枠から始まり、そこに具体的な情報を足していく流れで組み立てられます。この特徴を理解して読むと、すべての単語を追いかけなくても意味がつかめるのです。
知らない単語があっても7割理解できる
たとえば次の文を見てみましょう。
“the book that I bought yesterday at the bookstore near the reservoir”
修飾が長く続くと、どこが中心なのか見失いやすいですよね。
しかも “reservoir(貯水池)” のように知らない単語が出てくると、
理解が止まってしまうこともあります。
ところがスラッシュを入れて読むと――
the book / that I bought yesterday / at the bookstore / near the reservoir
このように流れに沿って処理できます。
“reservoir” がわからなくても「bookstore の場所を説明しているんだろうな」と推測できる。そして一番大事な情報――「本を買った」ということは、
しっかり理解できるのです。
つまり、スラッシュリーディングは英語の思考回路を育てる方法なのです。
推測力の限界を痛感した経験
この“流れで処理する力”は、リスニングにも直結します。
実際の会話やリスニングテストでは、一語一句を完璧に聞き取る必要はありません。
大枠の流れをつかめれば、意味は十分理解できるのです。
この感覚が身につくと――
「聞き逃したら終わり」というプレッシャーから解放される
ずっと全力で聞かなくてもよくなる
その結果、長時間英語を聞いても疲れにくくなるのです。
リーディングからリスニング、そしてスピーキングへ
スラッシュリーディングで英語の処理力が上がると、その効果は読む力にとどまりません。
リスニング:英文の流れを先取りできるようになり、聞き取りやすくなる
スピーキング:頭の中をチャンクごとに整理できるようになり、話しやすくなる
なぜリーディングがリスニング・スピーキングに波及するのか?
チャンク処理が共通するから
リーディング・リスニング・スピーキングはすべて「意味のかたまり(チャンク)」単位で処理しています。リーディングでチャンク処理ができれば、その回路は聞く・話すにもそのまま使えるのです。
前から処理する習慣ができるから
英語は前から順に理解する言語です。リーディングで前から処理する習慣をつければ、戻れないリスニングや、順番どおりに口から出すスピーキングでも役立ちます。
認知負荷が減るから
単語を一つずつ訳さず流れで処理できると、聞いても疲れにくく、話すときも日本語に変換せずに表現できます。
つまり、スラッシュリーディングは読む力を鍛える入口でありながら、リスニングやスピーキングへ自然に広がるスキルなのです。
英語を「使える」ようにするための必須スキルースラッシュリーディング
英単語、文法、発音といった基礎力はすでに持っている。
それでも「使える英語」にステップアップできないのは、
OSが日本語のままだから。
OSを入れ替えて英語回路を鍛えることが不可欠です。
繰り返し練習することで、無意識に処理できるようになり、英語はどんどん「使えるもの」に変わっていきます。英語を英語のまま理解できる日に近づいていきます。
壁を破るために必要なこと
スラッシュリーディングは中級者が英語の思考を身につける入り口です。
日本語のOSのままでは、英語はうまく動きません。
英語のOSを入れる必要があります。
そしてスラッシュリーディングから入ると最終的には「英語を英語のまま聞ける、話せる」にまで広がっていく、非常に大切なスキルだと私は考えています。
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